清少納言は言う。
「猫は、上はかぎり黒くて、ことはみは白き」と
(意訳:猫は背中だけ黒くて、他はみな白がよい)
それは一条天皇の御代の事。藤原道長の時代でもあった。
その頃、宮中には「命婦(みょうぶ)のおとど」と名付けられた猫がいた。
ある日、その猫が縁先に出ていたところ
お守役であった馬の命婦が
「あな正無や。入りたまへ」
(意訳:行儀が悪いこと。お入りなさいまし)
と言うも
日が当たっている所で、寝てじっとして無視するお猫様。
昔から、人の云うことは聞かなかったそうである。
今と同じの日常があったとかなかったとか。
「猫は、上はかぎり黒くて、ことはみは白き」と
(意訳:猫は背中だけ黒くて、他はみな白がよい)
それは一条天皇の御代の事。藤原道長の時代でもあった。
その頃、宮中には「命婦(みょうぶ)のおとど」と名付けられた猫がいた。
ある日、その猫が縁先に出ていたところ
お守役であった馬の命婦が
「あな正無や。入りたまへ」
(意訳:行儀が悪いこと。お入りなさいまし)
と言うも
日が当たっている所で、寝てじっとして無視するお猫様。
昔から、人の云うことは聞かなかったそうである。
今と同じの日常があったとかなかったとか。