第3回「温明に議して 董卓 丁原を叱し 金珠を餽りて 李粛 呂布に説く」

まあ、李粛に説かれて呂布が裏切る回なんだけど、呂布が李粛の事を「兄上」と呼び、李粛が呂布のことを「賢弟」って呼び合っているのは発見である。まあ、同郷だからであろうが。

李儒の悪役も板についている。悪の軍師として話を面白くしているね。まあ、この李儒。昔は三国志演義で、想像上の人物として言われていたけど、実は後漢書に登場しているだよね。官僚としてだが。まあ、そこから羅漢中?が、娘婿で軍師として登場させたのだろう。

そして、物語は、何進も敢え無く去り、董卓の天下と進んでいく。

三国志平話
「陰間の公事を段ず」
韓信、彭越、英布(黥布)の3人から訴えを聞くと高祖を呼び出すだけど、さすが高祖、呂后のせいにしちゃうとは。まあ、呂后も高祖のせいって言うだけど。

結局、蒯通が呼び出されて、証言させられるだよね。謀反しなかったのかと。

で、この蒯通が、最初誰か分からなくて、悩んだのだけど。あれだ。韓信に天下三分の計を授けた人だわ。ようやく思い出しました。

この蒯通の証言が決まりで、判決が下るだけどさ。本文を読んでると、天帝のお告げによって判決が下るだけどさ。いや、仲相君、これって裁判してないよね。証言聞いただけだよね。

韓信→曹操
彭越→劉備
黥布→孫権
蒯通→諸葛亮(天下三分の計を説いたらか)
高祖→献帝
呂后→伏皇后
司馬仲相→司馬懿

以上、転生するだよね。ライトノベルにある転生モノの走りである(そうか?)。

しかし「曹操は天の時を占めさせ、孫権は地の利、劉備は人の和を占めさせ」ってあるけど、この三国志平話が設立した14世紀で、今と同じ認識だったのね。